ハワイのチップ相場はどれくらい?渡す際のマナーもご紹介!
日本人が海外旅行時に戸惑ってしまうのが、チップに関することです。
「ハワイを旅行する予定だけれど、チップについてよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はチップについて詳しく知りたい方のため、基本的なポイントと渡す際のマナー、計算方法などについて紹介します。この記事を読むことでチップの支払いが必要になった時に自信を持って対応できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
チップとは?
そもそもチップとは何かというと、対応に対する心付けやお礼としての意味を持つものです。
ハワイを含むアメリカでは、お客さんからチップをもらえることを前提として給料が安めに設定されています。そのため、従業員はチップをもらわなければ生活が成り立ちません。
必ず支払わなければならないと法律で決められているわけではありませんが、このような背景を考えると基本的に渡すものと考えたほうが良いでしょう。
何か対応してもらった場合には支払う形になります。どのような場面で必要になるかというよりも、渡さなくても良い場合を把握しておくのがおすすめです。詳しくは後述します。
なお、以下のような場面では通常よりも多めに渡したほうが良いでしょう。
【相場より高めにチップを渡す場面】- サービスの質が高いと感じた時
- 特別な対応をお願いしたとき
- レストランで良い席を用意してもらった時
- スイートに宿泊する時
チップはお礼の意味を持っているため、良い対応をしてもらった場合などはできれば渡しましょう。
チップを渡す際のマナー
渡す際の基本的なマナーも押さえておきましょう。以下のようなことに注意が必要です。
コインではなく紙幣で渡す
お金であればなんでもいいというわけではなく、チップは紙幣で渡すのがマナーです。仮にコインを渡してしまった場合は、相手を不快にさせてしまう可能性があります。仮に1ドル払うつもりで同額の10セントコインを10枚渡した場合でもマナー違反です。
チップはそもそも感謝の気持ちを伝えるために渡すものです。それなのに不快にさせてしまってはチップとしての役割を果たしません。コインも同じお金ですが、マナーとして紙幣で渡しましょう。
あらかじめポケットに必要な分を用意しておく
実際に渡すときのことを考えると財布に入れておいた紙幣を取り出すともたついてしまうので、スムーズに渡せるように必要分をポケットに入れておくと良いでしょう。またはかばんのポケットなどを利用することをおすすめします。
チップをもらえる方にとっては嬉しいものですが、そのために待ち時間を作らせてしまうのはよくありません。
渡したいと思ったときにすぐに手渡せるように、不足しない程度の1ドル紙幣を準備しておきましょう。
二重払いに注意する
店舗によってはチップを含んだ金額を請求されることもあり、これに加えてチップを支払うと二重払いになってしまいます。
伝票を見て料金に含まれていることを示す「Tip included」や「Gratuity included」などの記載がないか確認しましょう。
この仕組みは、本来チップの支払いに慣れていないアジアの観光客に配慮したものです。しかし、二重払いの可能性を知っておかないとうっかり支払ってしまうこともあるので注意しましょう。
相場を大きく下回る額は渡さない
チップは心付けではありますが、相場を大きく下回る額を渡してしまった場合はトラブルにつながってしまう恐れがあります。
これはコインで渡した場合と同様に相手を不快にさせてしまう可能性があるためです。トラブルを避けるためにも失礼に当たらない金額を調べて渡しましょう。
チップが必要ないシーンを把握しておく
ハワイで何らかのサービスを受けた場合、すべてにおいてチップを渡さなければならないわけではありません。
基本的に渡さなくても良いシーンを確認しておくと、サービスを利用した際に焦る心配がなくなります。
特に旅行期間が長い場合はチップだけでもかなりの金額になるため、どういったシーンでは不要なのかを理解しておきましょう。
チップが不要なシーン
例えば、以下に該当する利用では必要ないので、確認しておきましょう。 【必要ないシーン】- バスやトロリー
- フードコート
- ファストフード店
- スーパーマーケットや小売店
- テイクアウト
- レンタカーのスタッフ
- ツアーデスクのスタッフ
チップは、サービスを提供してくれた人へのお礼であるため、公共交通機関であるバスやトロリーを利用した場合、必要ありません。
また、フードコートやファストフード店は自分で食べ物を運ぶ形となることから、不要です。
店頭で購入するテイクアウトやスーパーマーケット、小売店、本屋、パン屋、アパレル店なども同様にチップは不要です。
レンタカーやツアーデスクのスタッフから直接サービスを受けるわけではないため、チップは不要です。
お店によっては、店頭に任意のチップ入れを用意しているところもあります。渡したい場合は、こちらを利用すると良いでしょう。
ただし、基本的には上記に該当する場合、チップは不要です。
チップを払わないとどうなるか?
チップは必ず払わなければならないものではありませんが、ハワイでは当たり前のように払う文化があります。そのため受け取れなかったことが、対応が悪かった・料理が美味しくなかったといったことを表していると思われてしまう可能性が高いです。
特に何も考えずに払わなかった場合でも、何か問題があったかと聞かれてしまうことがあります。
チップがないと置き忘れたと思われ、呼び止められることもあるほどです。
対応に問題があった場合は、払いたくないと考える方もいるでしょう。しかし、このような場合でもチップを支払い、そのうえでお店側にクレームを入れるといった形が一般的です。
確かに必ず支払わなければならないものではありませんが、チップが必要ない場合以外については基本的に払うと良いでしょう。
チップの計算方法
日本人にとって少し難しいのが、チップの計算方法です。料金に対して計算する場合の相場は、15%〜20%です。
例えば、チップの額だけを計算する場合は「料金×チップの割合の実数(%を100で割った数)」で計算します。
60ドルのサービスに18%のチップを支払う場合「85×0.18=9.6ドル」です。ただし、キリの良い数字で支払うのが良いでしょう。
利用金額にチップを含めた額を計算する場合は「料金×(1+チップの割合の実数)+税金」で計算します。
税金を忘れてしまうと自分で思っているほどチップを渡していないことになるので注意が必要です。
税率はレシートに記載されています。例として、金額を80ドルとした場合、オアフ島の税率4.712%で税金を計算してみましょう。
計算式は「80×0.04712=3.7696ドル」となります。小数第3位は四捨五入します。すると、3.77になります。
次に総合的な金額を計算します。80ドルの利用金額に18%のチップと税金を加えると、計算式は「80×(1+0.18)+3.77=98.17ドル」です。
計算方法は難しいですが、計算をサポートするアプリもあるため、活用することをおすすめします。
シーンごとのチップの相場や渡し方
ここでは、ハワイ観光でよく利用されるサービスにおけるチップの相場や渡し方を解説します。
レストラン
レストランはハワイ観光中に何度も利用することになる方も多いでしょう。
チップの相場は、食事料金の15~20%となります。一般的な席で対応も普通あれば15%、景色が素晴らしい窓際の席に案内してもらった場合は20%のように考えると良いですね。
ただし、高級店で食事をする場合は20%〜25%を目安にしましょう。
食事が終わったらチェックをお願いし、テーブルで会計をすることになります。レシートを受け取ったら、記載されている金額にチップを上乗せして支払いましょう。
クレジットカードで支払う場合はレシートにチップの金額を記入し、カードのサインをして担当のスタッフに渡すことになります。チップもクレジットカードでの支払いが可能です。
近年は利用料金から15%、18%、20%といった形でチップの額を計算し、希望する任意の割合をチェック式で選択できるようにレシートに印刷しているお店も増えてきました。
なお、大人数で食事をする場合は会計に自動的にチップが含まれているケースもあります。レストランは利用する機会が多いため、よく確認しておきましょう。
ホテル
ホテルの場合は、荷物の運搬を行うポーター、ベッドメイキングスタッフ、ルームサービスに対してなど、様々な場面でチップを用意することになります。また、スタッフに車を預け、駐車場まで出し入れを行ってもらうサービス(バレーパーキング)を利用する場合もチップが必要です。
ポーターに対しては、部屋についた時に、荷物1個につき1ドルを渡しましょう。
ベッドメイキングスタッフには、1泊あたり1〜2ドルを宿泊した翌日の朝にベッド横の台または枕元に置きます。
ベッドメイキングは毎日同じスタッフが担当するとは限りません。最終日にまとめて置くのではなく、毎朝部屋を出る前に置きましょう。また、最終日の分も置いていくのを忘れないようにしてください。
紙幣のみを置いておくと、それがチップであると判断されず、受け取ってもらえないこともあります。メモなどに感謝を示す言葉を添え、その上に置くとわかりやすいでしょう。
ルームサービスについてはメニューを確認して、料金のほかに別途サービス料がかかるとある場合はチェックアウトする際にまとめて請求されます。含まれていない場合は、ルームサービスが届いたときに注文金額の18%〜20%を渡します。
バレーパーキングを利用する場合は、1回の受け取りに付き2~3ドルが目安で、車を受け取る際、乗車する前に渡します。
ホテルはチップを渡す機会が多いので、一通り押さえておきましょう。
タクシー
公共交通機関のバスや電車ではチップが不要ですが、タクシーは必要です。
乗車料金の18%に相当するチップのほかに、荷物1個につき1ドルを目安に渡します。
目的地に到着した後、荷物を受け取った時に渡します。
アクティビティ
インストラクターまたはガイドに対してアクティビティ終了後に現金で渡します。料金の15~20%が目安です。
長時間のアクティビティやツアーでお世話になった場合は、多めに渡すと良いでしょう。
ただし、チップが料金に含まれている場合もあります。この場合は不要です。
美容に関するサービス
スパやネイルサロンなど美容に関するサービスでは、メニュー料金の15~20%程度を支払います。会計時または施術終了後に支払いましょう。
セラピストに直接支払った場合、会計は施術料金のみの支払いで問題ありません。
なお、料金にチップが含まれていることがあるので、事前にチェックしておきましょう。
お土産も考えておこう
チップは難しい部分もありますが、気持ちよく対応してもらうためにもしっかり確認しておきましょう。
ハワイに行ったら忘れてはいけないのが、お土産の購入です。何を買ってこようか悩んでいるのであれば、老舗ブランド「ハワイアンホースト」のマカダミアナッツチョコレートはいかがでしょうか。
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